鍼灸×元プロレスラーの異色経歴！経堂の人気No.1「そら鍼灸院」を取材！

お客様に少しでも快適に過ごして欲しいと思ったので、内装のこだわりはもちろんですが、毎日掃除をして清潔な空間を保っています。

経堂駅は、街に活気がありながらも穏やかな雰囲気が特徴です。健康意識の高い方が多く、私が提供している鍼灸との相性が良いなと思ったのが理由ですね。

あと、私自身が経堂の空気感がすごく好きだったのもありますね。

すごく珍しいと言われるのですが、当院は『耳鼻科疾患』に悩む患者さんがメインです。

上記のような症状ですね。

このような症状は人によって原因も症状も複雑です。「この先ちゃんと治って行くんだろうか」と、ひとりで不安を抱えることになりがちなので、そのような不安に向き合うのが私の仕事です。

みなさん素敵なコメントを残してくれて本当にありがたいです（泣）

恐縮です（汗）

長年の臨床経験で培った特異な専門性がもしかしたら多くの方から評価されているのかもしれません。

これまで10年間で延べ2万人以上、耳鼻科の症状（突発性難聴、顔面神経麻痺、慢性上咽頭炎など）に悩む患者さんに特化して施術させていただきました。

だいぶマニアックな治療家だと思います。

目の前の患者さんに向き合いながら「もっとできることはないか？」という思いを行動に変えて積み重ねていたら10年間で、だいぶマニアックな鍼灸師になっていました（笑）

 お客様ひとりひとりの施術がかけがえのない思い出ですが、強いて言うと、『突発性難聴の患者さん』が強く印象に残っています。

 病院での治療ではどうにもならず、最後の希望を託して鍼灸院に来てくださいました。耳鳴りが激しく、1ヶ月以上もまともに眠れない日々が続いており、体重は7キロ減。仕事はおろか日常生活もままなりません。 初回のときに「もう、、この先、生きていけない」そんな言葉を涙ながらにおっしゃっていました。まったく正気が感じられず憔悴しきってる様子でした。

鍼灸施術をさせていただいたところ、パンパンに緊張していたお腹がグーっと動いたのが分かりました。耳鳴りも小さくなり、お仕事も徐々に復帰できるようになりました。今では夢だった新しい仕事の計画も動き出し「前向きに生きることができるようになった」と喜びの涙と共に笑顔を見せてくださるようになりました。

鍼灸師としてお力になれた喜びを感じてめちゃくちゃ嬉しかったです！

常に新しい知識や技術を学ぶことを意識しています。自分への投資とネタ集めは必須ですね。

あとは「患者さんにこれをやったらどうだろう？」と閃くことがあったらすぐにメモをして次の臨床に生かすようにしています。

20代半ばまでプロレスラーをしていました。学生プロレス時代を含めると5年くらいはリングに上がっていましたね。

よく言われます（笑）

格闘技も19年間続けていて「これだ！」と思った１つのことを追求するのが得意なんだと思います。

プロレスラーをやっていた時は体を酷使する仕事なので、ケアの方法や知識がなく不安が強かったです。当時は、とにかく我慢、気合いで乗り切っていましたね。身近に体のことを任せられる存在がいたらもっと違ったキャリアが作れたのかもしれないと今更ながら思います。

その時の経験があったからこそ今、鍼灸師として「安心して患者さんが体のことを任せられる存在でいたい」という考えにつながっています。患者さんのなりたい未来を尊重し、鍼灸を通じてそこに向かって一緒に進んでいけたらいいなと思っています。

一番というのはなくて、患者さんの症状がなかなか改善せず自分の無力さを感じた時はやっぱり苦しいです。「鍼灸なら治るかも」と希望を抱いてきてくださった方の期待に応えられないときは申し訳なさでいっぱいになります。

はい。私は神様ではないので、そのような結果になってしまう事も勿論あります。苦悩を乗り越えるために「もっとできることあったはずだ！」という思いをモチベーションに変えて10年以上続けてきました。

鍼灸師の先生方に相談に乗っていただいたり、顔面神経学会や日本病巣疾患研究会に所属し文献を読み返したり、技術セミナーにも積極的に参加しています。

そもそも私は鍼灸でなんでも治せるとは思いません。治るのは患者さん自身の力であって、鍼灸はきっかけ作りに過ぎません。どうやったら上手にきっかけを作れるのかと常に考えています。

いつか鍼灸師を引退する頃には「やっとクリアできました」と言える日が来たらいいなと思います！

私の信念は「あなたの”治りたい”にとことん向き合う」です。

 私は治療業界に入って16年目になります。これまで４つの鍼灸院に勤務し、業界大手の院では立ち上げから関わり院長を務める機会をいただきました。病院では改善しない深刻な悩みを持っている方が1ヶ月で300名以上来院される環境だったので、本当に鍛えていただきました。

そんな中で、いち鍼灸師では越えられない「見えない壁」みたいなものが鍼灸業界にはあるなと感じるようになりました。例えば、当たり前のようになってる誇大広告、集客のための過激な発信、数字に追われて目の前の患者さんを大切にしたくてもできない現場、患者さんを幸せにする自信と覚悟のない鍼灸師が安易に走る安売り競争などです。

この仕事は患者さんに来ていただかないと始まらないので仕方ないことも分かっていますが、せっかく鍼灸に希望を持ってくださった患者さんが希望を失っていく姿をたくさん見てきました。

鍼灸師は患者さんに喜んでいただけて初めて価値が生まれる仕事だと思っています。だから ”患者さんがしっかりと治っていける鍼灸院” 。これを自分のできる限りで、小さくてもいいから実現したいなという思いが高まっていきました。

独立を決めたときからです。実際に独立したのをきっかけに、想いを「あなたの”治りたい”にとことん向き合う」という言葉にし、信念としてホームページにも掲げています。自分がブレて患者さんを不安にさせてしまわないよう、常にこの想いを胸に抱いてやっていくためです。お一人ひとりと真摯に向き合う中でその想いはより一層強くなったと思います。

患者さんの症状が改善し、笑顔を見せてくれたときは楽しいです。そして体調が理由で失っていた自信を少しずつ取り戻し、できなかったことにチャレンジしていく姿を見たときはもっと楽しいです！

やってみたかった仕事につけた、留学が決まった、移住の夢が叶った、音楽活動を始めた、などなど、人によってさまざまです。ただ治るだけでなく、鍼灸を通じて人生の可能性を広げるお手伝いができたと実感できたときが本当に幸せです。

開業したときに、予想もしなかったくらいたくさんの患者さんからお祝いの言葉をかけていただいたことが一番心に残っています。その中でも、「長く続いてほしいから応援してます」という言葉をいただいたことが印象的でした。

体は「症状が治ったからハイ終了」という訳にはなかなかいきません。「また体調を崩したときでも”そら鍼灸院”がある」これからはそんな安心感を提供するんだと、気持ちが引き締まりました。

「あなたの”治りたい”にとことん向き合う」これを実践し続けることです。ご縁をいただいた患者さんのために私の役目を果たす毎日を積み重ねたいです。とにかく淡々と。

具体的には、今後は医療機関との連携ができたらいいなと思っています。私が扱う耳鼻科の疾患の場合、ほとんどの方が病院受診を経由しており、鍼灸と同時進行となる場合も多いです。

医療機関と連携を図り、病態把握した状態で施術できれば、患者さんにより安心していただけると思うからです。

ただ、現状は医療機関（医師）との共通言語がない状態なのが課題です。鍼灸師の使う「ツボ」は、はっきり言って意味不明だと思います。

共通言語を身につけるため、春から医鍼連携研修にも参加することが決まっています。医療の一翼としての鍼灸治療を担っていくことを目指しています。

これを読んでいるあなたへ。もし今、鍼灸に少しでも希望を感じてくださったのなら、一度相談してみてもらえたら嬉しいです！